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食物のアレルギーで胃腸に機能障害

 好酸球性消化管疾患は、食物などが抗原となるアレルギーがきっかけとなって、好酸球という白血球の一種が消化管に大量に集まることにより慢性的な炎症を起こす病気で、難病に指定されています。

慢性的な炎症を起こす難病

 好酸球が集まる場所が胃や腸なら「好酸球性胃腸炎」、食道なら「好酸球性食道炎」となりますが、「好酸球性消化管疾患」は幼児から成人におけるそれら2つの病気に加えて、新生児から乳児の「食物たんぱく誘発胃腸炎」の3つの病気を総称した呼び名です。

 好酸球食道炎は国内では1万人に2人、小児では10人前後と推測されています。好酸球胃腸炎は日本人に多く、成人で1万人に数百人、小児ではおよそ100人はいると推測されており、とくに新生児から乳幼児での増加が目立ちます。

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