理由を探る認知症ケア

おばあちゃんが食事前に必ずしていたこと

ペホス・認知症ケア・コミュニケーション講師
  • 文字
  • 印刷
 
 

 新年、明けましておめでとうございます。本年も読者の皆様にさまざまなエピソードをご紹介し、人間が持つ奥深さに触れていただきたいと願っています。

 年明けにご家族でお集まりにある機会もあろうかと思いますので、今回の記事を、ご家族で話し合うきっかけとして、生かしていただけると幸いです。

夫を亡くしてから元気を失ったKさん

 今回、ご紹介するのは88歳のKさんです。

 豆腐屋を営んでいた夫とは、お見合いで結婚しましたが、夫婦で仲良くお店を切り盛りしていたので、ご近所でもよく知られていました。ただ、夫を亡くしてからは元気がなくなり、その頃から少しずつもの忘れが目立つようになり、診断を受けたところ、アルツハイマー型認知症と診断されました。

この記事は有料記事です。

残り2090文字(全文2404文字)

ペホス

認知症ケア・コミュニケーション講師

ペ・ホス(裵鎬洙) 1973年生まれ、兵庫県在住。大学卒業後、訪問入浴サービスを手がける民間会社に入社。その後、居宅介護支援事業所、地域包括支援センター、訪問看護、訪問リハビリ、通所リハビリ、訪問介護、介護老人保健施設などで相談業務に従事。コミュニケーショントレーニングネットワーク(CTN)にて、コーチングやコミュニケーションの各種トレーニングに参加し、かかわる人の内面の「あり方」が、“人”や“場”に与える影響の大きさを実感。それらの経験を元に現在、「認知症ケア・コミュニケーション講師」「認知症ケア・スーパーバイザー」として、介護に携わるさまざまな立場の人に、知識や技術だけでなく「あり方」の大切さの発見を促す研修やコーチングセッションを提供している。著書に「理由を探る認知症ケア 関わり方が180度変わる本」。介護福祉士、介護支援専門員、主任介護支援専門員。アプロクリエイト代表。