現代フランス健康事情

「仲間とウオーキング」 デモは最高の不眠対策?

竹内真里・パリ在住ライター
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女性への暴力反対を訴えるデモ参加者=パリ2区で11月23日、筆者撮影
女性への暴力反対を訴えるデモ参加者=パリ2区で11月23日、筆者撮影

 長い夏のバカンスと秋休みが終わり、パリ市内では11月半ば以降、再びデモが活発化した。公共交通機関の職員、公立病院の医師や看護師、不法移民とその支援者、黄色いベスト運動参加者などグレビスト(ストをする人)のエネルギーが数々の抗議活動に注がれている。声を張りあげ、元気いっぱいの彼らを見ていると、関心のある活動に精を出し、さぞかしよく食べ、よく眠り、エネルギーがいい具合に循環しているのだろうと思う。

 だが、周囲では「最近あまりよく眠れなくてさ」という声もよく聞く。周りのことなど気にせず、どんな環境でも寝られる図太い神経を持っていそうな彼らだが、2019年3月、平均睡眠時間が7時間を切ったという仏公衆衛生局の調査結果が公表された。18歳から75歳の人の平均睡眠時間が6時間42分で、過去最短だった。

 仏国立衛生医学研究所の資料では、国民の37%がなんらかの睡眠トラブルを経験しているという。人口の15%から20%が不眠症、9%が深刻な不眠による体調不良――とある。

 同局は「6時間未満の睡眠は、注意力が散漫になり、イライラが増す。家族や仕事関係に支障をきたすことが増え、生活の質を低下させ、心血管疾…

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竹内真里

パリ在住ライター

1978年千葉県生まれ。2000年から2002年までフランス南部マルセイユに滞在。その後、東京や香港でライターとして取材・執筆に従事。2015年に再びフランスへ。現在はパリ市内でフランス人の夫、娘と暮らしながら現地情報を発信している。