今日のセカンドオピニオン

手根管症候群、手術は必要?

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Q 指先がしびれて食事や着替えがうまくできません。手根管(しゅこんかん)症候群と診断され、手術を勧められましたが、しないで良くなる方法はないでしょうか。(大阪府、女性、90歳)

A 手術するかどうかは、箸が持てない、字が書けないといった運動障害やしびれ、痛みの程度によって判断します。痛みやしびれだけなら、まずは鎮痛薬を処方し様子を見ます。

 手根管症候群は、手首を通る正中神経が圧迫されて手にしびれや痛みが起こる病気です。正中神経は手のひら側の親指から薬指の半分までの感覚をつかさどっており、小指と手の甲側に症状は出ません。進行すると親指の付け根の筋肉が衰え、親指と人さし指でうまく物をつかめなくなります。夜間に症状が強まって睡眠が阻害されることも特徴で、腕や肩にも痛みが広がることがあります。

 正中神経の外側にある靱帯(じんたい)が年齢とともに分厚くなり、神経を圧迫することが主な原因です。中高年の女性に多いですが、若年者や男性でも、パン職人や料理人、楽器奏者のように手を酷使している人は発症しやすいです。妊娠・出産、人工透析がきっかけになることもあります。手首に麻酔薬を注入するブロック注射で症状が消える人もいます。症状がひどい場合や、質問者のように運動障害がある場合は手術を検討します。

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