誰でもたいてい「眠れない」「寝つきが悪い」といった経験があり、「不眠症」と聞くと、深刻なイメージをもつ人も多そうです。 思い込みで対処しがちな睡眠の問題について正しい知識をもっておきましょう。 日本大学医学部 精神医学系 主任教授の内山 真先生に伺いました
環境が整っていても眠れないのが“不眠症”
不眠症は、眠れない状態が続いている、という理解でよいですか?
――睡眠不足と混同しがちですが、不眠症と睡眠不足は異なります。睡眠不足とは、眠るために横になって休む時間がないことをいい、そのために日中に強い眠気が出現します。一方、不眠症は、眠るために適した環境や時間があるのに、睡眠をとるのが困難な状態で、そのために日中に心身の不調をきたすものです。
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