“子ども食堂”の時代―親と子のSOS―

幼稚園や保育園で排除される 発達障害のある子どもたち

可知悠子・北里大学講師
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 モデルの栗原類さんやエッセイストの小島慶子さんなど、自身が「発達障害」であることをカミングアウトする著名人が増えてきました。でも、認知度が高まったとはいえ、発達障害のある人への差別や偏見は残っています。職場や教育現場でも適切に配慮がなされず、排除されているのではないでしょうか。私が行った研究では、保育園や幼稚園に通っていない子どもの中には、障害のある子どもが多いことがわかっています(連載第4回「保育園にも幼稚園にも行けない子どもと親の深い事情」)。今回は、発達障害のある子どもが保育園や幼稚園への入園を断られる現状を紹介しながら、差別や偏見を減らし、障害のある子もない子も受け入れられる、インクルーシブな社会に近づけるには何ができるのかを考えます。

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可知悠子

北里大学講師

かち・ゆうこ 東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。2006年から10年間、臨床心理士として子どもや女性のカウンセリングにあたる。帝京大学医学部衛生学公衆衛生学講座助教、日本医科大学衛生学公衆衛生学教室助教を経て、18年4月から北里大学医学部公衆衛生学単位講師。東京大学大学院医学系研究科公衆衛生学教室客員研究員、国立成育医療研究センター社会医学研究部共同研究員、首都大学東京客員准教授。共著に「子どもの貧困と食格差~お腹いっぱい食べさせたい」(大月書店)。自身も3歳児の子育て中。労働者とその子どもの健康の社会格差をテーマに研究を行っている。