ヘルスデーニュース

「不健康な食生活」で年5兆円の医療費増 米研究

  • 文字
  • 印刷
高齢の男性に栄養バランスのよい料理を教える女子学生たち
高齢の男性に栄養バランスのよい料理を教える女子学生たち

 米国の国民が健康的な食生活を送っていれば2型糖尿病や心疾患、脳卒中などの心血管代謝性疾患が減少し、医療コストを年間500億ドル(約5.5兆円)以上削減できるとする報告が 「PLOS Medicine」12月17日オンライン版に掲載された。これまでの研究でも不健康な食生活は健康障害のリスク因子の1つであり、心血管代謝性疾患による死亡の45%に関連すると推計されていたが、不健康な食生活によって生じる疾患の経済的コストは明らかでなかった。

 米ブリガム・アンド・ウイメンズ病院および米タフツ大学の研究者らは、35~85歳の米国人を対象に、普段摂取している食品・栄養素と心血管代謝性疾患の医療コストの関連を調べる計算モデルを作成した。食品・栄養素は、果物、野菜、ナッツ・種子、全粒穀物、未加工の赤身肉、加工肉、加糖飲料、多価不飽和脂肪酸、魚介類のオメガ3脂肪酸、ナトリウムという計10種類のグループに分けて検討した。それらの摂取量のデータは2009~2012年の米国国民健康栄養調査(NHANES)を用いた。

 米国人が仮に前記10種類の食品・栄養素群について最も健康的な量を摂取した場合の医療コストを試算し、実際に発生している医療コストとの差額を不健康な食生活の影響によるコスト増大分として算出。すると、1人当たり1年につき301ドル(約3万3130円)と計算された。このコストの84.3%にあたる254ドル(約2万7950円)が急性期医療で発生しており、他は慢性期医療が43ドル(約4730円)、薬剤費が4…

この記事は有料記事です。

残り668文字(全文1321文字)