百年人生を生きる

「テンプルモーニング」という試み

星野哲・ライター/立教大学社会デザイン研究所研究員
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朝日の差し込むなか、境内を掃除する=東京都港区で筆者撮影
朝日の差し込むなか、境内を掃除する=東京都港区で筆者撮影

 日常的にお寺に行く人はどれくらいいるだろう。初詣や葬儀、法事、観光以外に用がないという人が多いのでは? そんなお寺が、実は家でも会社でもない第3の「居場所」になる可能性があるといったら、意外に思うだろうか。いま、座禅や写経をはじめ、ヨガや瞑想(めいそう)法の講座などで、日常的に人に来てもらおうとするお寺が増えている。そんな中、「テンプルモーニング」という試みが始まった。朝、お寺で掃除をする。決まっているのは、それだけだ。開催日時の告知をみて、参加したい人だけが参加する緩いつながり。どうしてそれが“居場所”につながるのか。

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星野哲

ライター/立教大学社会デザイン研究所研究員

ほしの・さとし 1962年生まれ。元朝日新聞記者。30年ほど前、墓や葬儀の変化に関心を持って以降、終活関連全般、特にライフエンディングについて取材、研究を続けている。2016年に独立。立教大学大学院、東京墨田看護専門学校で教えるほか、各地で講演活動も続ける。「つながり」について考えるウエブサイト「集活ラボ」の企画・運営も手がける。著書に「遺贈寄付 最期のお金の活かし方」(2018年、幻冬舎)「『定年後』はお寺が居場所」(同、集英社新書)「終活難民-あなたは誰に送ってもらえますか」(2014年、平凡社新書)ほか。