無難に生きる方法論

親のメンタル不調 子供にはいい影響も

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 昨年は元事務次官の父親が引きこもって暴力を振るう息子を殺害したという痛ましい事件が起こりました。父に直接の原因はないとしても、名家の跡取りや立派な仕事をしていた場合は子供たちに無言のプレッシャーがかかります。私が不登校の相談に乗っている子供たちの親、特に父親はおおむね世間的に立派な仕事をされています。職業に貴賤(きせん)はないと私は思いますが、親が官僚、政治家、宗教関係者、弁護士、医師、教育関係者、会社役員などは注意したほうが良いでしょう。

 父親も母親も子供にプレッシャーをかけた覚えは無いと言いますが、子供には立派な親の存在自体がプレッシャーになる可能性があります。また親がプレッシャーをかけなくても、周囲の人が軽い気持ちで「将来は跡継ぎだよね」のように言うことが子供たちのプレッシャーになる可能性もあります。

 立派な仕事をしている親が意識的にプレッシャーをかけることも少なくはありません。特に多感な思春期に「成績が悪い」とか「この大学では恥ずかしい」などとプレッシャーをかけるのは大変危険です。このような親は自分が頑張って成功しているので、頑張れば何とかなるという意識があるようです。

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