どうする健康格差社会

「生きる希望が湧く」社会的処方とは

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 「生きる希望が湧いてきました」とAさんの奥さんは言った。「40歳代で夫が倒れてから2年、高校生の子どもを2人抱え、どうなることかと不安ばかりでした。でも皆さんのおかげで諦めていた旅行ができました。本当にありがとうございました」

 「社会的処方」という言葉を聞いたことがあるだろうか。登場の背景には、1日にたばこを15本吸うことに相当するほど、孤独は健康に悪いなど、社会参加の大切さを示す知見の蓄積がある。それを根拠に孤独担当大臣が登場した英国を中心に社会的処方という言葉は広がった。

 健康が損なわれた原因が孤独であった患者さんの場合、孤独のままなら薬を処方しても効果は乏しい。一時の入院で回復しても孤独な環境に戻せば再び気持ちは沈んでしまう。 孤立している患者さんに必要なのは、社会参加できる機会や社会関係だ。だから薬に代えて社会参加や社会関係を処方する。それが社会的処方だ。

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