眠りを知れば人生危うからず

昼寝の導入が日本を「救う」

内村直尚・久留米大学学長
  • 文字
  • 印刷
 
 

 最近では、長時間労働を見直す「働き方改革」が半ば流行と化しています。この流れは、激務が当たり前とされてきた医師の世界にもおよび、厚生労働省が「医師の働き方改革検討会」を設け、その報告書までとりまとめています。そのような中で、私はこの「働き方改革」を「睡眠改革」にもつなげてもらいたいと思っています。従来、日本人は働き過ぎといわれると同時に世界有数の睡眠時間の短い国民でもあり、このことは長い目でみると、学業や業務に長い目で見ると支障をきたすことが確実だからです。では、この「睡眠改革」の要は何か? その一つはスバリ「昼寝」の導入です。

この記事は有料記事です。

残り2509文字(全文2777文字)

内村直尚

久留米大学学長

うちむら・なおひさ 1982年、久留米大学卒業。86年に久留米大学大学院医学研究科修了(医学博士)後、87年5月~89年4月に米国Oregon Health Science Universityへ留学。帰国後、久留米大医学部神経精神医学講座の助手、講師、助教授を経て、2007年4月から同講座教授に就任した。11年4月~13年3月、久留米大学病院副病院長。12年4月から久留米大学高次脳疾患研究所長、13年4月から同大医学部長を務め、20年1月からは同大学長。国内トップレベルの睡眠医療チームを率いる睡眠研究の第一人者。著書(分担執筆)に「睡眠学」(朝倉書店)、「プライマリ・ケア医のための睡眠障害」(南山堂)など。