実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-

新型コロナ 心配でも検査してもらえないわけ

谷口恭・太融寺町谷口医院院長
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PCR検査の装置を操作し、SARS(重症急性呼吸器症候群)ウイルスの有無を調べる研究員=2003年撮影、国立感染症研究所提供
PCR検査の装置を操作し、SARS(重症急性呼吸器症候群)ウイルスの有無を調べる研究員=2003年撮影、国立感染症研究所提供

 新型コロナウイルスによる混乱が加速度的に増しています。なかでも「検査」に関する情報が錯綜(さくそう)し、私のところにも問い合わせが相次いでいます。そして2月17日に厚生労働相が記者会見し、新型コロナウイルスに関する「受診の目安」を示したのを機に「混乱」は次のステージに突入しました。まずは、太融寺町谷口医院(以下「谷口医院」)に寄せられた代表的な相談内容を紹介します。

 Aさん「昨日から風邪の症状があるけど大事な仕事がある。午前中に谷口医院でコロナウイルスの検査をして大丈夫だったら午後から出勤したい」

 Bさん「深夜バスで東京から大阪に帰ってきてから38℃の高熱がでた。バスに乗っていた中国人がせきをしていた。コロナの検査を希望します」

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谷口恭

太融寺町谷口医院院長

たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト