医療・健康Tips

子どもの「心因性嘔吐症」の対処法は?

  • 文字
  • 印刷

 学校行事などで子どもの緊張が続くようなとき、すぐに吐いてしまうことはありませんか。子どもの嘔吐(おうと)の原因はいろいろありますが、慢性的に何度も繰り返すような場合、「心因性嘔吐症」かもしれません。どんな病気なのでしょうか。

原因に心理的・社会的なストレス

 病気や明らかな身体的異常などが特になく、心理的・社会的なストレスが原因で起きるのが「心因性嘔吐症」です。通園・通学にプレッシャーを感じている子どもが、平日の朝は吐き気を催すけれど、休日になると元気に過ごすというのが典型的な症例で、ストレスを自覚せずに嘔吐することもあります。

 吐き気や嘔吐は、脳の延髄という場所にある「嘔吐中枢」が刺激を受けると起きます。脳にストレスが伝わって、それをうまく処理できないで不快、不安、怒りといった感情が中枢神経系に伝わると「嘔吐中枢」が働くのです。子どもの中枢神経系は未熟なため、大人よりも刺激を受けやすく「心因性嘔吐症」も起きやすいと言われています。また自閉症スペクトラムなど発達障害があると、刺激に敏感になることがあります。

この記事は有料記事です。

残り986文字(全文1447文字)