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がん細胞だけを破壊する超音波

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超音波検査で胎児の様子をみる妊婦と医師=本文とは関係ありません
超音波検査で胎児の様子をみる妊婦と医師=本文とは関係ありません

 まだ初期段階ではあるが、健康な細胞に悪影響を与えることなくがん細胞を死滅させることができる低強度超音波の技術を、米カリフォルニア工科大学および米シティ・オブ・ホープ・ベックマン研究所の研究者たちが開発したとする報告が発表された。「今回の研究で実証された新しいがん治療では、がん細胞が特別な分子バイオマーカーを持っている必要はなく、また標的とするがん細胞と正常な細胞を区別する必要もない」と、研究論文の筆頭著者で同大学のDavid Mittelstein氏は述べている。研究結果の詳細は、「Applied Physics Letters」1月7日オンライン版に掲載された。

 集束超音波により腫瘍を破壊する治療法はすでに用いられており、たいていは、高強度の超音波ビームによって細胞を加熱して破壊するか、超音波を照射する前に造影剤を注入するかを方法として用いている。しかし、熱により正常な細胞まで影響を受けることがあり、また、造影剤はごく一部の腫瘍に対してしか有効ではない。

 今回、研究チームは、がん細胞と健康な細胞では物理的特性が異なるため、低強度の超音波に対する反応も違っており、それを利用すれば、がん細胞を選択的に死滅させることができるという仮説を立てて、それを検証した。

 その結果、低強度の超音波は、ある特定の周波数であれば、…

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