実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-

新型コロナも風邪も「軽症なら自宅療養を」

谷口恭・太融寺町谷口医院院長
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 今月25日、政府が「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」を公表しました。この方針は「今後」としながらも、従来の厚生労働省の方針と異なり「風邪症状が軽度である場合は、自宅での安静・療養を原則とし、状態が変化した場合に、相談センターまたはかかりつけ医に相談した上で受診する」としています。我々開業医の立場からすればこの方針は非常に分かりやすく、また現実に即したものです。今回は、この方針により新型コロナウイルスへの対策がどのように変わるのかについて、一般の人の立場からみたポイントを述べたいと思います。

 新型コロナウイルスが流行し出した1月末には、中国・湖北省などの流行地を訪れた人や、流行地を訪れた人に濃厚接触した人で、しかも発熱と呼吸器症状がある人が「帰国者・接触者相談センター」(以下、単に「センター」とします)に連絡をする、というのがルールでした。

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谷口恭

太融寺町谷口医院院長

たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト