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洗剤をよく使う家の乳児はぜんそくリスクが上昇?

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 生後数カ月までの間に家庭用洗剤にひんぱんにさらされると3歳の時点でぜんそくにかかっているリスクが高まる、とする研究結果が報告された。研究を率いたサイモン・フレーザー大学(カナダ)のTim Takaro氏は、乳児は一般に80~90%の時間を屋内で過ごす上に、呼吸数が多く、常に床や壁などに接しているため、肺や皮膚からの化学物質曝露の影響を受けやすいのではないかと説明している。この研究の詳細は「CMAJ(Canadian Medical Association Journal)」2月18日号に掲載された。

 Takaro氏らは、生後3~4カ月の小児2,022人の親に対して行った、26種類の家庭用洗剤の使用頻度に関する質問票の結果を分析した。対象となった小児は、64.9%(1,313人)が白人で、76.4%(1,545人)は生後3~4カ月までタバコに曝露したことがなく、64.7%(1,308人)は親にぜんそくの罹患歴がなく、51.8%(1,047人)の家庭は世帯年収が10万ドル(約1100万円)を超えていた。使用頻度が高い家庭用洗剤は、食器用洗剤、食器洗浄機用洗剤、多目的クリーナー、ガラス用洗剤、洗濯用洗剤だった。

 解析の結果、因果関係は不明だが、洗剤への曝露レベルが高かった乳児は、低かった乳児に比べて3歳時のぜんそく診断率が高く(7.9%対4.8%)、反復性喘鳴(ぜんめい=ひゅーひゅー、ぜいぜいなどと音がする呼吸)の発症率も高かった(10.8%対7.7%)。そのほか、香料入りのスプレー式洗剤は、ぜんそくや喘鳴のリスクとの関連が極めて強いことも分かったという。

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