現代フランス健康事情

新型肺炎 フランスに広がる不安

竹内真里・パリ在住ライター
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シャルル・ドゴール空港の手荷物受取所ではマスクを着用した西洋人らの姿も=2020年2月26日、筆者撮影
シャルル・ドゴール空港の手荷物受取所ではマスクを着用した西洋人らの姿も=2020年2月26日、筆者撮影

 2020年2月26日、フランスで2人目の新型コロナウイルス感染による死者が発表された。1人目は中国からの旅行者で80歳の男性だったが、今回死亡したのはパリの北30kmにあるオワーズ県の60代のフランス人男性教諭。中国への渡航歴や他の感染者との接触もないという。

 国内の感染者数は急増し、100人を超えた。5000人を超す屋内イベントは中止となり、3月1日に実施されるはずだったパリセミマラソンも中止、ルーブル美術館も閉館となった。

 フランス政府は2月26日、「中国本土、香港、マカオ、シンガポール、韓国、イラン、イタリアのロンバルティア州およびベネト州から帰国した者は14日間、体調の変化を観察し、登校や出社を自粛するように」との通達を出した。保育園や小中高校の通学、スポーツ教室への参加も14日間禁止だ。自宅待機の児童対策について、親は20日間の休職、手当が保障される。

 地域を管轄する教育区も対策として、以下のような具体例を挙げている。

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竹内真里

パリ在住ライター

1978年千葉県生まれ。2000年から2002年までフランス南部マルセイユに滞在。その後、東京や香港でライターとして取材・執筆に従事。2015年に再びフランスへ。現在はパリ市内でフランス人の夫、娘と暮らしながら現地情報を発信している。