百寿者に学ぶ バランス健康術!

知識を身につけ 新型コロナに立ち向かう!

米井嘉一・同志社大学教授
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通勤時の品川駅=東京都港区で2020年3月4日、武市公孝撮影
通勤時の品川駅=東京都港区で2020年3月4日、武市公孝撮影

 新型コロナウイルス感染症が世界中で大きな問題になっています。進行中の問題への対処も重要ですが、今回のような新種のウイルスは次から次へと現れるという予測のもとに、将来に対して防御態勢を備える必要があります。つまり我々の免疫機構をいかに高く保つか。これが重要な課題です。

 インフルエンザが流行するのは冬の寒い時期、空気が乾燥する時期が多く、具体的には12月から3月の期間です。私たちの体はウイルスの表面構造の違い(これは抗原性と呼ばれています)を認識して抗体を産生し、ウイルスと闘います。インフルエンザウイルスはウイルスの表面構造を変えるのが得意なウイルスであるため、忍者のように免疫防御機構をすり抜けることができるのです。

 インフルエンザには季節性インフルエンザと新型インフルエンザがあります。新型インフルエンザとは、季節性インフルエンザと抗原性が大きく異なるウイルスであって、一般の人が免疫を獲得していないことから、急速な流行によって人々の生命および健康に重大な影響を与えるおそれがあると言われています。

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米井嘉一

同志社大学教授

よねい・よしかず 1958年東京生まれ。慶応義塾大学医学部卒業、同大学大学院医学研究科内科学専攻博士課程修了後、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校留学。89年に帰国し、日本鋼管病院(川崎市)内科、人間ドック脳ドック室部長などを歴任。2005年、日本初の抗加齢医学の研究講座、同志社大学アンチエイジングリサーチセンター教授に就任。08年から同大学大学院生命医科学研究科教授を兼任。日本抗加齢医学会理事、日本人間ドック学会評議員。医師として患者さんに「歳ですから仕方がないですね」という言葉を口にしたくない、という思いから、老化のメカニズムとその診断・治療法の研究を始める。現在は抗加齢医学研究の第一人者として、研究活動に従事しながら、研究成果を世界に発信している。最近の研究テーマは老化の危険因子と糖化ストレス。