医療プレミア特集

新型コロナ 推定致死率は1%以下か

高木昭午・毎日新聞医療プレミア編集部
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医師や入院患者に新型コロナウイルスの感染者が出たが、その後、通常診療を再開した済生会有田病院。朝から救急患者が運び込まれた=和歌山県湯浅町で2020年3月4日午前9時13分、幾島健太郎撮影
医師や入院患者に新型コロナウイルスの感染者が出たが、その後、通常診療を再開した済生会有田病院。朝から救急患者が運び込まれた=和歌山県湯浅町で2020年3月4日午前9時13分、幾島健太郎撮影

 新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。世界保健機関(WHO)は11日に「パンデミック(世界的な大流行)」を宣言しました。WHOのまとめでは11日現在、患者は世界で11万8000人を超え、死者は約4300人。単純に死者数を患者数で割った致死率は約3.6%になります。日本の国内患者数(クルーズ船の乗員乗客は除く)は11日現在、619人で、死者は14人ですから、同様の計算で致死率は2.3%です。

 ところが「実は、致死率は1%以下ではないか」という推定が専門家から出ています。米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」は3月5日付で「致死率は1%よりかなり低い」と推定する論文を掲載。米保健省のブレット・ジロワー次官補も同日、記者会見で「推定致死率は0.1~1%」と発言して世界に報じられました。日本の専門家も、こうした推定を支持します。どういうことなのでしょうか。

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高木昭午

毎日新聞医療プレミア編集部

たかぎ・しょうご 1966年生まれ。88年毎日新聞社入社。94年から東京、大阪両本社科学環境部、東京本社社会部などで医療や原発などを取材。つくば支局長、柏崎通信部などを経て、17年に東京本社特別報道グループ、18年4月から医療プレミア編集部記者。