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原因不明の痛みが続く「線維筋痛症」とは

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 著名人が公表したことで話題にもなった線維筋痛症(せんいきんつうしょう)。全身または部分的に痛みやこわばりが生じ、日常生活の維持にも支障をきたすことがある慢性的な病気です。原因不明で特効薬はありませんが、近年では痛みの伝達をブロックする治療薬が開発されています。

痛みに加え、疲労感や自律神経失調、記憶障害

 厚生労働省の疫学調査によると、線維筋痛症の患者数は、現在、日本に200万人ほどと推計されています。主な症状として、全身または部分的にリウマチに似た体の痛みやこわばりを感じるほか、倦怠感、疲労感、冷え、頭痛および微熱などがあります。このため昔は筋肉リウマチと呼ばれました。また、自律神経失調、抑うつ感、記憶障害、集中力欠如などがみられることもあり、それらの症状が進行したり、慢性的に続いたりします。

 原因は明らかになっていませんが、事故や手術といった肉体的・精神的なストレスやショックなどの関与が考えられています。つらい体験が脳に影響を与え、痛みを伝える神経の信号が誤作動を起こし、痛覚の過敏性が高まっているのではないかという説です。

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