医療プレミア特集

新型コロナ 4月に収まっても再燃の可能性

高木昭午・毎日新聞医療プレミア編集部
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濱田篤郎教授
濱田篤郎教授

 新型コロナウイルスの流行が続いています。世界保健機関(WHO)はパンデミック(世界的大流行)を宣言し、世界の感染者は3月16日現在で16万人を超えています。日本での流行も収まる気配はありません。今後、必要な対策は何でしょう。そして事態収束の見通しは。海外の感染症に詳しい濱田篤郎・東京医科大教授に聞きました。

 Q 流行開始から現在までを振り返ってどうご覧になりますか。

 A(濱田教授) 中国・武漢で昨年12月、あるいは11月から患者が出始めました。ウイルスはコウモリが持っていたといわれますが、他に(コウモリと人間の間を)仲介する動物がいたかもしれません。動物から人にうつる感染症が、ここまで広がった例はあまりありません。似た例に2003年のSARS(重症急性呼吸器症候群)がありましたが、患者は世界で8000人でした。今回はすでに10万人を超えています。全く未知の病原体が全世界に広がるのはこの1000年ぐらいなかった事態で、それだけに混乱をきたしています。ただ、亡くなる方もいるけれど、致死率はそんなに高くないので、冷静に混乱を乗り越えないといけません。

 Q 現状はいかがでしょう。

 A 中国では、2月の初めに流行拡大がピークに達し、新しい患者の発生が減っています。武漢の封鎖など、あれだけやれば拡大は抑えられます。一方、2月の半ばからは日本でも流行が起き、韓国でもかなり大きな流行があります。イランやイタリアも含めて中国以外で拡大しています。

 幸い日本では、感染者は増加しているが爆発的ではない。集団感染の防止や、感染者に接触した人への監視などの効果でしょう。それと市民の行動変容が大きい。「集会の自粛を」と言われて皆さん、かなり従っています。時差通勤もされているのか、電車もすいています。

 それでも今後、3月末から4月に流行のピークが来るでしょう。そして連休前くらいに、ある程度は収束すると考えます。

 Q なぜそう考えられるのですか。

 A 流行拡大のカ…

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高木昭午

毎日新聞医療プレミア編集部

たかぎ・しょうご 1966年生まれ。88年毎日新聞社入社。94年から東京、大阪両本社科学環境部、東京本社社会部などで医療や原発などを取材。つくば支局長、柏崎通信部などを経て、17年に東京本社特別報道グループ、18年4月から医療プレミア編集部記者。