現代フランス健康事情

新型コロナ 大統領演説で一変したフランス

竹内真里・パリ在住ライター
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店の人やお客の中にマスク姿の人がちらほら見られた=パリ郊外のマルシェで、筆者撮影
店の人やお客の中にマスク姿の人がちらほら見られた=パリ郊外のマルシェで、筆者撮影

 街路樹に花が咲き始め、春めいてきた矢先、フランス政府は3月12日に全学校の休校、テレワークの推奨を発表。15日からは飲食店や文化施設などの閉鎖、続いて16日に大統領が演説で国民の外出制限を発表した。17日に始まったばかりの「閉じこもり令」。今回は、街の様子や人々はどのように過ごしているのかをリポートしたい。

 これまでは、隣国イタリアで多くの感染者や死者が出ているすぐそばで、フランスではごく普通の日常が続けられていた。イタリアの国民食であるピザを「コロナピザ」とからかうなど下品な「風刺」も披露していた。

 ところが、大統領が演説をすると、ガラリと空気が変わったのだ。マクロン大統領は「戦争」という言葉を頻回に使った。フランスの政治家によくある話し方なのか、国民に危機感を持たせるためだろうか。「命を救え 家に居ろ」とインパクトのあるツイートもしている。

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竹内真里

パリ在住ライター

1978年千葉県生まれ。2000年から2002年までフランス南部マルセイユに滞在。その後、東京や香港でライターとして取材・執筆に従事。2015年に再びフランスへ。現在はパリ市内でフランス人の夫、娘と暮らしながら現地情報を発信している。