人生の筋トレ術

トイレから棺おけへ直行も? 中高年男性の便秘

西川敦子・フリーライター
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 毎朝、新聞を手にトイレにこもっていたアキオさん。父親から受け継いだ昔からの習慣だ。若い頃は「どれどれ」と紙面を広げるとほどなく、見事に快便できていた。ところが今や1面を読み終える頃になってもいっこうに便が出てこない。おかげでおなかはパンパンに張り、なんとも重苦しい。気分が晴れず、趣味の写真撮影に出かけるのもおっくうになってきた――。

 新型コロナウイルス騒動で外出を控え、運動不足になった男性が人知れず抱えがちな悩みがある。「便秘」だ。

 便秘といえば、若い女性によく見られる疾患と思われているが、実は男女を問わずシニアに多い、と話すのは横浜市立大学大学院の中島淳教授。若い女性が便秘になりやすいのは女性ホルモンの影響によるもので、50歳を超えると患者数の男女差はどんどん縮むという。とくに男性は60代に突入すると、急に便秘がちになるそうだ。

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西川敦子

フリーライター

にしかわ・あつこ 1967年生まれ。鎌倉市出身。上智大学外国語学部卒業。釣り関連の編集プロダクション勤務、温泉仲居を経て、2001年から執筆活動。経済誌、新聞、人事関連雑誌などで、メンタルヘルスや家族問題、働き方をテーマに取材を続ける。著書に「ワーキングうつ」(ダイヤモンド社)など。