ER Dr.の救急よもやま話

新型コロナ 長期化に対応する心構えを

志賀隆・国際医療福祉大医学部救急医学教授(同大病院救急医療部)
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ジョギングを楽しむ人たち
ジョギングを楽しむ人たち

 新型コロナウイルスの感染が続いています。患者は世界で46万人を超え、日本で確認された人だけでも1000人を超えました。日本国内の感染状況については、政府の「新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」が19日に「引き続き、持ちこたえていますが(中略)爆発的な感染拡大を伴う大規模流行につながりかねない」との見解を公表。厚生労働省は25日に「(この感染症が)まん延している恐れが高い」との報告書をまとめました。いつ落ち着くのかはっきりしません。イベントの自粛や休校も続いており、日々の生活もなかなか見通せない状況です。今回はこうした中で「今、風邪のような症状が出たらどうするか」「浮足立たず、平静に過ごすにはどうするか」などを考えてみたいと思います。

 まずは、発熱やせき、鼻水など、いわゆる「風邪の症状」が出たらどうするかを考えてみましょう。

 こうした症状の原因は、従来なら主に「新型ではない」コロナウイルス、ライノウイルス、インフルエンザウイルスなどでした。そこに最近、新型コロナウイルスも加わったわけです。

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志賀隆

国際医療福祉大医学部救急医学教授(同大病院救急医療部)

しが・たかし 1975年、埼玉県生まれ。2001年、千葉大学医学部卒業。学生時代より総合診療・救急を志し、米国メイヨー・クリニックでの救急研修を経てハーバード大学マサチューセッツ総合病院で指導医を務めた救急医療のスペシャリスト。東京ベイ・浦安市川医療センター救急科部長などを経て20年6月から国際医療福祉大学医学部救急医学教授(同大学病院救急医療部)。安全な救急医療体制の構築、国際競争力を産み出す人材育成、ヘルスリテラシーの向上を重視し、日々活動している。「考えるER」(シービーアール、共著)、「実践 シミュレーション教育」(メディカルサイエンスインターナショナル、監修・共著)、「医師人生は初期研修で決まる!って知ってた?」(メディカルサイエンス)など、救急や医学教育関連の著書・論文多数。