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アイルランド 離島にドローンで薬を配達

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空を飛ぶドローン=本文とは関係ありません
空を飛ぶドローン=本文とは関係ありません

 生きるために必須のインスリン製剤が自然災害で手に入らなくなったらどうなるだろう。そのような状況への対処として、ドローン技術を用いた遠隔地への緊急配達により、救いの手を差し伸べることができる日が来るかもしれない。到達困難な地域の糖尿病患者への、世界初のドローンによる薬剤配達実験が行われた。その結果は米国内分泌学会(ENDO2020、3月28~31日、米サンフランシスコ)で発表予定だったが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で開催中止となり、「Journal of the Endocrine Society」3月21日号(special supplemental section)に抄録が掲載された。

 昨年9月、アイルランドのゴールウェイから、アイルランド西海岸の沖合約20キロにあるアラン諸島へのドローンによる16分間のテスト飛行が実施された。近年アイルランドでは、激しいハリケーンや雪嵐の影響で、患者が医療機関へアクセス困難になる事態が生じている。この研究を企画した国際プロジェクトチームは、へき地に住むために被災後、医療機関へのアクセスが長期間不能になりかねない糖尿病患者を助ける方法を模索していた。

 「実際に災害が発生したときに、糖尿病治療薬や必要な器具を届けるドローン技術とプロトコルをわれわれは手に入れた」と、筆頭著者であるアイルランド国立大学ゴールウェイ校のDerek O'Keeffe氏は述べている。

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