人生の筋トレ術

今こそやめどき 喫煙と新型コロナウイルス

西川敦子・フリーライター
  • 文字
  • 印刷
 
 

 トシヒロさんはこれまで幾度となく禁煙にチャレンジしてきた。しかし、続いたためしがない。将来、肺がんになるかもしれないからやめようとは思うのだが、「まだ遠い未来のことだしな」と、結局次の一箱を買ってしまう。だが、ここ最近のニュースを見ていて背筋が寒くなってきた。もしも新型コロナウイルスに感染し肺炎になったらあっというまに重症化するかもしれない――。

 3月29日、コメディアンの志村けんさん(享年70歳)が新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった。かつてヘビースモーカーだったことで知られ、一時は1日3箱吸っていたといわれる志村さん。「たばこは新型コロナウイルス肺炎によくないらしい」とテレビなどで一気に話が広がった。東京都医師会でも新型コロナウイルス感染症対策の一つとして「重症化しないようたばこはやめる」を挙げている。

 それでも、長引く自粛生活でストレスがたまるからと、ついたばこに手を伸ばしてしまう人もいるだろう。だが、その前に知っておいてほしいデータがある。

この記事は有料記事です。

残り2636文字(全文3069文字)

西川敦子

フリーライター

にしかわ・あつこ 1967年生まれ。鎌倉市出身。上智大学外国語学部卒業。釣り関連の編集プロダクション勤務、温泉仲居を経て、2001年から執筆活動。経済誌、新聞、人事関連雑誌などで、メンタルヘルスや家族問題、働き方をテーマに取材を続ける。著書に「ワーキングうつ」(ダイヤモンド社)など。