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子どもの心を理解する「遊戯療法」とは

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 子どものための心理療法の一つに「遊戯療法(プレイセラピー)」があります。被災した子どもを対象に心のケアとして絵を描く方法などが知られていますが、遊びそのものがカウンセリングの方法として取り入れられるといいます。どのようなものなのでしょうか。

遊ぶ様子を見て心の状態を探る

 幼児期や学童期の子どもは、言葉の発達が十分ではないので、自分の気持ちをうまく表現できません。そのため、不安やストレスをため込んでいたり、心の病気を発症していたりしても診断がしづらく、また大人と違って言葉を介してのカウンセリングを行うことも難しいといわれています。そこで子どものための心理療法として考え出されたのが遊戯療法です。遊戯療法とは、子どもは遊びを通して自己表現をするととらえ、自由に遊ばせ、その様子を見てセラピストが心の状態を理解し、病気の診断や治療に役立てるものです。

 最初の提唱者は、児童心理学者のアンナ・フロイト(フロイトの娘)、メラニー・クラインなど1940年代前後から活躍したヨーロッパの学者です。それを継承し今日行われている方法の基礎を築いたのは、米国のバージニア・アクスラインという児童心理学者といわれています。

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