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長時間労働は甲状腺機能低下の一因か

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 労働時間が長い人は、甲状腺機能低下症を発症する可能性が高いとする横断研究の結果を、国立がんセンター(韓国)のYoung Ki Lee氏らが報告した。この研究では、1週間当たりの労働時間が53~83時間の成人は、36~42時間の人に比べ、甲状腺機能低下症になる率が2倍以上であったことが示されたという。この研究結果は米国内分泌学会(ENDO 2020、3月28~31日、米サンフランシスコ)で発表予定であったが、学会は新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で開催中止となった。論文は「Thyroid」3月31日オンライン版に掲載された。

 Lee氏らは、韓国健康栄養調査(Korea National. Health and Nutrition Examination. Survey;NHANES)の2013~15年のデータから、1週間の労働時間が36~83時間の成人2160人分のデータを抽出。血液検査の結果から甲状腺機能低下症の有無を確認し、多項ロジスティック回帰分析により労働時間と甲状腺機能との関連を調べた。

 その結果、1週間の労働時間が53~83時間の人は、36~42時間の人に比べて、甲状腺機能低下症を発症する率が高いことが判明した(3.5%対1.4%)。年齢や性別、BMI=体格指数、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)=、尿中ヨウ素排泄量、社会経済的地位などさまざまな因子を調整した後でも、労働時間の長い人は週10時間未満の人に比べて、労働時間が1週間当たり10時間増加するごとに甲状腺機能低下症の発…

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