理由を探る認知症ケア

ご飯を「食べていない」という理由(上)

ペホス・認知症ケア・コミュニケーション講師
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 いつもお読みいただきありがとうございます。認知症がある方からご飯を食べても、「食べていない」と言われることが時々あります。今回と次回は同じテーマながらも、人によって理由がいろいろあることを知っていただきたく、シリーズでお届けします。

 Rさん(60代・女性)は、50代後半に若年性アルツハイマー型認知症という診断を受けました。子育てもひと段落し、趣味のテニスをこれから楽しめると思っていたので、病気を告知された時は、とても落ち込んだようでした。それでも、周りのサポートもありテニスを楽しめるくらい気持ちも回復していました。

 ただ、徐々に、家事もしにくくなり、冬場はテニスに行くこともおっくうで、閉じこもりがちになってきたため、夫の勧めでデイサービスに通うようになりました。適度に体を動かすことができますし、何より毎週決まった予定ができたことで、生活にもメリハリが生まれ、またRさんも活気を取り戻し、笑顔も増えていました。

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ペホス

認知症ケア・コミュニケーション講師

ペ・ホス(裵鎬洙) 1973年生まれ、兵庫県在住。大学卒業後、訪問入浴サービスを手がける民間会社に入社。その後、居宅介護支援事業所、地域包括支援センター、訪問看護、訪問リハビリ、通所リハビリ、訪問介護、介護老人保健施設などで相談業務に従事。コミュニケーショントレーニングネットワーク(CTN)にて、コーチングやコミュニケーションの各種トレーニングに参加し、かかわる人の内面の「あり方」が、“人”や“場”に与える影響の大きさを実感。それらの経験を元に現在、「認知症ケア・コミュニケーション講師」「認知症ケア・スーパーバイザー」として、介護に携わるさまざまな立場の人に、知識や技術だけでなく「あり方」の大切さの発見を促す研修やコーチングセッションを提供している。著書に「理由を探る認知症ケア 関わり方が180度変わる本」。介護福祉士、介護支援専門員、主任介護支援専門員。アプロクリエイト代表。