医療プレミア特集

新型コロナで孤独死した友人に捧ぐ(下)

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緊急事態宣言の発令から2週間、人通りが減った渋谷駅前のスクランブル交差点=東京都渋谷区で2020年4月21日、長谷川直亮撮影
緊急事態宣言の発令から2週間、人通りが減った渋谷駅前のスクランブル交差点=東京都渋谷区で2020年4月21日、長谷川直亮撮影

<1回目のあらすじ>新型コロナウイルスによる肺炎で、友人の男性(56)が急死した。職場で発熱し、保健所にPCR検査を申し込んだが、電話すらつながらず、受けられたのはようやく6日後。その結果も出ないまま、単身赴任先の東京都内の部屋で孤独死した。

 では何が、彼を非業の死に追い込んだのか。

 一つは、検査態勢の脆弱(ぜいじゃく)さだ。

 政府はPCR検査の実施数について、「1日最大2万件にする」と表明した。しかし、厚生労働省によると、現状はまだ1日平均7000件台。3分の1の水準だ。

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