無難に生きる方法論

テレワークで起こる2つの問題

石蔵文信・大阪大学招へい教授
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テレワークによって閑散とするオフィス=東京都渋谷区で2020年2月20日、竹内紀臣撮影
テレワークによって閑散とするオフィス=東京都渋谷区で2020年2月20日、竹内紀臣撮影

 新型コロナウイルスのまん延で緊急事態宣言が全国に出されました。緊急事態宣言が出て、我々の行動が著しく制限されており、テレワークやテレ授業が広がっていくでしょう。大企業では新型コロナウイルス感染症がまん延する前から時差通勤やテレワークを次第にとり入れてきました。そのため事務系に関しては7割前後の方がテレワークをしているという企業も少なくありません。私が産業医をしている会社も「2~3割の社員が出社すれば何とか仕事が回る」と言っています。現場の仕事に関しては、さすがにテレワークができませんが、将来はアバターロボットなどが活躍するのではないでしょうか?

 ある程度の企業がテレワークをすることによって満員電車の通勤などが緩和され、感染の拡大を防ぐには役に立つでしょう。社員は、満員電車の疲労と通勤時間の無駄がなくなって仕事の効率が上がるでしょう。問題は、自由な時間が増えたときの自己管理能力と言われています。自己管理能力の高い方はテレワークに向き、自己管理能力の低い方は出社したほうが良いと言われています。しかし、自己管理能力の低い方は早晩、会社からは「お荷物扱い」されるでしょう。

 さて、テレワークによって劇的に変わるの…

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石蔵文信

大阪大学招へい教授

いしくら・ふみのぶ 1955年京都生まれ。三重大学医学部卒業後、国立循環器病センター医師、大阪厚生年金病院内科医長、大阪警察病院循環器科医長、米国メイヨー・クリニック・リサーチフェロー、大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻准教授などを経て、2013年4月から17年3月まで大阪樟蔭女子大学教授、17年4月から大阪大学人間科学研究科未来共創センター招へい教授。循環器内科が専門だが、早くから心療内科の領域も手がけ、特に中高年のメンタルケア、うつ病治療に積極的に取り組む。01年には全国でも先駆けとなる「男性更年期外来」を大阪市内で開設、性機能障害の治療も専門的に行う(眼科イシクラクリニック)。夫の言動への不平や不満がストレスとなって妻の体に不調が生じる状態を「夫源病」と命名し、話題を呼ぶ。また60歳を過ぎて初めて包丁を持つ男性のための「男のええ加減料理」の提唱、自転車をこいで発電しエネルギー源とする可能性を探る「日本原始力発電所協会」の設立など、ジャンルを超えたユニークな活動で知られる。「妻の病気の9割は夫がつくる」「なぜ妻は、夫のやることなすこと気に食わないのか エイリアン妻と共生するための15の戦略」など著書多数。