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玄米や麦飯を食べる人は高血圧のリスクが低い

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ニース風玄米と押し麦のサラダ=川崎市で2016年8月3日、中村藍撮影
ニース風玄米と押し麦のサラダ=川崎市で2016年8月3日、中村藍撮影

 玄米など、全粒穀物(ぬかを除去していない穀物)の摂取頻度が高いほど高血圧になりにくいことが、日本人対象の研究から明らかになった。国立国際医療研究センター疫学・予防研究部の樫野いく子氏らの研究によるもので、詳細は「Nutrients」3月26日オンライン版に掲載された。

 全粒穀物は白米などの精製された穀物よりも健康上の利点が多く、全粒穀物の摂取量が多いと高血圧リスクが低下する、との海外からの報告もある。しかし、日本人は高血圧の頻度が高いにも関わらず全粒穀物の摂取量が世界で最も少ないレベルで、また日本人の全粒穀物摂取量と高血圧リスクを検討した研究データは少ない。

 こうした中、樫野氏らは企業勤務者を対象に行われている古河栄養健康研究(代表者は国立国際医療研究センターの溝上哲也氏)の一環として、全粒穀物摂取と高血圧リスクの関係を探る前向き縦断研究を行った。

 調査への参加に同意した人から、既に高血圧と診断されている人などを除いた1483人を研究に登録し、3年間追跡した。3年後に追跡できていたのは952人(年齢39.9±8.6歳、女性11.7%、BMI22.5±2.9kg/m2)で、血圧のデータに不備があった8人を除く944人を解析対象とした。なおBMIは「体格指数」を意味する英語の略語で、値は「身長(m)÷体重(kg)÷体重(kg)」で計算される。

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