あなたのおくすり手帳

「コロナに効く」に惑わされない健康食品選び

高垣育・薬剤師ライター
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 「新型コロナウイルスの感染予防に」「新型コロナ対策に有効」。健康食品の宣伝文句に、こんな言葉が目立ちます。感染が拡大し、いつ自分や家族が感染するか分からない不安な気持ちでいる時にこうしたキャッチコピーを見ると、その健康食品がとても魅力的に思えてきます。つい購入し、摂取してしまうかもしれません。でも、現段階ではこうした商品がもたらす作用や安全性についての客観的なデータは乏しい状況です。キャッチコピーにあるような作用を得られるとは限りません。それどころか使い方を誤るとかえって健康に好ましくない影響を及ぼすこともあります。

 新型コロナウイルスに対する検証が十分になされていないにもかかわらず、その予防効果をうたう健康食品の広告を見かけることが多くなりました。これを受けて消費者庁は3月10日と27日の2回、消費者に注意を呼びかけました。

 同庁は「消費者が、その商品を新型コロナウイルスに著しく優良な効果を発揮すると誤解し、感染予防に対して誤った対応をしないようにするため」と注意の趣旨を説明しています。

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高垣育

薬剤師ライター

たかがき・いく 1978年福岡県生まれ。2001年薬剤師免許を取得。調剤薬局、医療専門広告代理店などの勤務を経て、12年にフリーランスライターとして独立。毎週100人ほどの患者と対話する薬剤師とライターのパラレルキャリアを続けている。15年に愛犬のゴールデンレトリバーの介護体験をもとに書いた実用書「犬の介護に役立つ本」(山と渓谷社)を出版。人だけではなく動物の医療、介護、健康に関わる取材・ライティングも行い、さまざまな媒体に寄稿している。17年には国際中医専門員(国際中医師)の認定を受け、漢方への造詣も深い。