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色覚異常の人も「印象」は一般と同じ

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色覚障害者にも識別しやすく改良したチョークと、色の見え方を疑似体験できる眼鏡=札幌市中央区で2007年10月19日、鈴木勝一撮影
色覚障害者にも識別しやすく改良したチョークと、色の見え方を疑似体験できる眼鏡=札幌市中央区で2007年10月19日、鈴木勝一撮影

 色覚の異常(色覚多様性)があって微妙な色の区別ができない人も、実生活においては一般色覚者(色覚正常者)とほぼ同じように、色によって表現される意味の違いを理解している。色の区別がつきにくいのになぜ意味の違いは分かるのか、その理由はこれまで不明だった。しかし、色覚に異常がある人は、過去の経験や学習した情報を基に意味を区別し判断していることを、高知工科大学情報学群の篠森敬三氏らが明らかにし、「Journal of the Optical Society of America, A」3月19日オンライン版に報告した。

 光の色が赤、緑、青という3つの原色で表せるのに対応して、ヒトの網膜には それぞれの色の光に敏感な3種類の視細胞がある。しかし、遺伝的にいずれかの細胞がないか、機能が低下している場合には、色覚が一般者と異なる。男性の20人に1人が該当し、緑を感じる視細胞がなく赤と緑の色の違いを識別できない「2型2色覚」が多い。

 篠森氏と金沢工業大学情報フロンティア学部の根岸一平氏らの研究グループは、色覚異常がある人が、どのように色の意味の違いを認識しているのかを調べるため、2型2色覚の学生と一般色覚の学生各5人に対し、以下の2つの実験を行った。

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