健康を決めるチカラ

長寿社会ニッポン 死と向き合う

中山 和弘・聖路加国際大大学院看護学研究科看護情報学分野教授
  • 文字
  • 印刷
 
 

 世界に拡大する新型コロナウイルスの感染者数や死亡者数が連日報道されています。特に死亡は、古くから国や地域の健康指標に使われています。生まれた女性の半分が90歳(男性は84歳)を迎えると期待され、病気や障害と共に前向きに生きようという時代に、健康を死亡で測るのかと思うかもしれません。それでも、昔は死に直結した病気が多かったですし、思いもよらぬ早すぎる死、既存のワクチンや最善の治療などで防げた死は受け入れがたいものです。

 死亡率は、国や地域における、大抵は1年間に発生した死亡者数を分子、人口を分母として計算します。しかしそれは粗死亡率と呼ばれ高齢化で高くなるのが欠点です。

この記事は有料記事です。

残り743文字(全文1031文字)

中山 和弘

聖路加国際大大学院看護学研究科看護情報学分野教授

1985年に東京大医学部保健学科を卒業し、90年に同大大学院医学系研究科保健学専攻博士課程修了。日本学術振興会特別研究員、愛知県立看護大助教授などを経て、2004年から聖路加国際大大学院看護学研究科看護情報学分野教授。適切な情報に基づく意思決定や行動をケアする看護情報学、保健医療社会学が専門。ヘルスリテラシー、意思決定支援、ヘルスコミュニケーションやそのサポートネットワークなどについて研究している。ウェブサイト「健康を決める力」(http://www.healthliteracy.jp/)を運営。