人生の筋トレ術

自粛で中年男性の腰痛が悪化した理由

西川敦子・フリーライター
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 2カ月に及んだ洋祐さんのテレワーク生活。緊急事態宣言が解除されて変わりつつあるが、何よりつらかったのが、妻からの冷たい視線だ。「家でダラダラしているんだから、少しくらい役に立ってくれてもいいのに」などと聞こえよがしの陰口に、「ダラダラしちゃいない、これでも仕事しているんだ!」と怒鳴りたい気持ちをぐっとこらえる日が続き、持病の腰痛が悪化した気がする。「アタタタタ……」。痛いやら腹立たしいやら、洋祐さんの心中は複雑だ。遠距離通勤が一層つらく感じられる。

 長い自粛生活で腰を痛めたという人は多いのではないだろうか。特に気をつけたいのは、「家族とうまくいかない」「テレワークでストレスが募っている」といった悩みを抱える男性である。

 「国民病」とも呼ばれる腰痛。2016年度国民生活基礎調査で自覚症状のある病気やけがについて尋ねたところ、男性では腰痛が第1位だった。

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西川敦子

フリーライター

にしかわ・あつこ 1967年生まれ。鎌倉市出身。上智大学外国語学部卒業。釣り関連の編集プロダクション勤務、温泉仲居を経て、2001年から執筆活動。経済誌、新聞、人事関連雑誌などで、メンタルヘルスや家族問題、働き方をテーマに取材を続ける。著書に「ワーキングうつ」(ダイヤモンド社)など。