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知っておきたい 第三者からの精子・卵子提供

福島安紀・医療ライター
 
 

 新生児の16人に1人(2017年、日本産科婦人科学会調査)が、体外受精などの生殖補助医療で生まれる現代、生殖補助医療の助けを借りて子どもを授かることは、決して珍しいことではなくなった。一方で、生命の誕生の一歩である受精が女性の体外で行えるようになって、可能になったのが、第三者からの精子や卵子の提供による出産だ。日本では精子・卵子の第三者からの提供による生殖補助医療はどうなっているのか。「生殖医療の衝撃」(講談社現代新書)などの著書があり、海外の事情にも詳しい埼玉医科大学病院産婦人科教授の石原理さんが解説する。

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医療ライター

ふくしま・あき 1967年生まれ。90年立教大学法学部卒。医療系出版社、サンデー毎日専属記者を経てフリーランスに。医療・介護問題を中心に取材・執筆活動を行う。社会福祉士。著書に「がん、脳卒中、心臓病 三大病死亡 衝撃の地域格差」(中央公論新社、共著)、「病院がまるごとやさしくわかる本」(秀和システム)など。興味のあるテーマは、がん医療、当事者活動、医療費、認知症、心臓病、脳疾患。