百寿者に学ぶ バランス健康術!

新型コロナ 今やるべき免疫力UP術

米井嘉一・同志社大学教授
  • 文字
  • 印刷
 
 

 新型コロナウイルス肺炎の流行に伴い、多くの皆様が自粛生活を送られている(送られていた)ことと思います。この間、私もいろいろ考えさせられました。体に備わっている免疫機構がいかに重要であるか。そしてこのような事態に陥った時に、正確な情報がいかに重要であるか。私も新聞社のニュースサイトという公共メディアにおいて、できるだけ真実に近い情報を提供すべく努めたいと考えています。「真実」とあえて書かなかったのは、新型ウイルスに関する情報が限られているため、「真実」の全貌が見えていないからです。一つ言えることは3月に執筆した記事に誤りがないという自信です。これからも自信のある内容を提供してゆく所存です。

 病原生物との闘いはこれから先も続くと予想されます。次から次へと新たなウイルスが登場するでしょう。そのような事態に備えて、私たちが持っている免疫システムをきちんと整備する必要があります。免疫システムに関する理解を深め、自粛生活中に自分の免疫力をUPさせましょう。

 細菌、ウイルス、カビなどによる感染の際に外敵を認識して排除し体を守ろうとする機能が「免疫力」です。感染直後には、感染部位には好中球と呼ばれる白血球が集まって、外敵を攻撃します。感染部位は炎症を起こして、熱感や痛みを伴うことが多いです。Bリンパ球(これも白血球の一種)は「抗体」を産生して防御します。抗体は外敵に直接結合して攻撃を加えますが、…

この記事は有料記事です。

残り3290文字(全文3890文字)

米井嘉一

同志社大学教授

よねい・よしかず 1958年東京生まれ。慶応義塾大学医学部卒業、同大学大学院医学研究科内科学専攻博士課程修了後、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校留学。89年に帰国し、日本鋼管病院(川崎市)内科、人間ドック脳ドック室部長などを歴任。2005年、日本初の抗加齢医学の研究講座、同志社大学アンチエイジングリサーチセンター教授に就任。08年から同大学大学院生命医科学研究科教授を兼任。日本抗加齢医学会理事、日本人間ドック学会評議員。医師として患者さんに「歳ですから仕方がないですね」という言葉を口にしたくない、という思いから、老化のメカニズムとその診断・治療法の研究を始める。現在は抗加齢医学研究の第一人者として、研究活動に従事しながら、研究成果を世界に発信している。最近の研究テーマは老化の危険因子と糖化ストレス。