現代フランス健康事情

新型コロナ禍 日常を取り戻したパリ

竹内真里・パリ在住ライター
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外出規制緩和後のバンセンヌの森。太陽の下、人々が思い思いのスタイルで過ごしていた=筆者撮影
外出規制緩和後のバンセンヌの森。太陽の下、人々が思い思いのスタイルで過ごしていた=筆者撮影

 外出制限が一部緩和(5月11日)されて迎えた初めての週末。パリ東部のバンセンヌの森は、草の上に座って語らう人の姿でいっぱいになった。仲間と集まり、ピクニックやジャグリングをする人たちもいれば、ひとり座って太陽の方に体を向け、静かに瞑想(めいそう)をする人の姿もあった。この頃は「まだ外出も徐々に」という雰囲気だったが、最近はかなり緊迫感も緩み、時報のように聞こえてきた20時の拍手も聞こえなくなって久しい。

 100キロ以内の移動は可能になったので、自宅から直線距離80キロほどにある見晴らしの良い場所に行くことにした。道中、多くのサイクリストや、ツーリング中のライダーとすれ違った。思うことは皆同じ、遠くの空気を吸いたいのだ。木々の緑は濃く、原っぱには赤いコクリコ(ヒナゲシ)の花が揺れていて、ぱーっと広がる田園風景が新鮮でたまらない。

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竹内真里

パリ在住ライター

1978年千葉県生まれ。2000年から2002年までフランス南部マルセイユに滞在。その後、東京や香港でライターとして取材・執筆に従事。2015年に再びフランスへ。現在はパリ市内でフランス人の夫、娘と暮らしながら現地情報を発信している。