ヘルスデーニュース

小児期の逆境が50歳を超えてから健康を損なう?

  • 文字
  • 印刷

 子どものころにトラウマ(心的外傷)や虐待、ネグレクトなどを体験した50~60歳の人は、心血管疾患や死亡のリスクが高いとする研究結果が「Journal of the American Heart Association」4月28日オンライン版に掲載された。若年成人の冠動脈疾患リスクに関する研究「CARDIA研究」のデータを解析したもの。

 CARDIA研究は、1985~86年から追跡が開始された縦断研究で、登録時の参加者は5115人。開始から15年目(2000~01年)に、小児期の家庭環境に関する調査が実施され、それに回答した3646人を今回の研究対象とした。ベースライン時の平均年齢は25.1±3.6歳、55.8%が女性、47.1%が黒人。

 小児期の家庭環境は、7領域にわたるアンケートにより評価。例えば「親または家庭内の他の大人から、どのくらい愛され支えられていたか?」「罵られたり、侮蔑されたりした頻度は?」「あなたが子どものころに何をしていたかを、あなたの家族は知っていたか?」などの質問に対する回答を「逆境スコア」として点数化した。対象者の逆境スコアの平均は、1.7±0.8点だった。0~1点を低スコア群(全体の49%が該当)、2~…

この記事は有料記事です。

残り988文字(全文1512文字)