百寿者に学ぶ バランス健康術!

免疫力を上げて がんを防ごう!

米井嘉一・同志社大学教授
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 免疫力をUPすること、抵抗力を高めること。実現できれば、新型コロナウイルス対策のほかにもさまざまな効能があります。

 介護老人保健施設の友人に尋ねてみると、2019/2020年のインフルエンザ流行期にはインフルエンザが減ったと言っております。ノロウイルス感染もなかった、と言っていました。正式な集計は後日発表されると思いますが、コロナ対策として手洗い順守、マスク着用、トイレ・洗面所・浴場の徹底した衛生管理を行った結果、これらの感染症は確実に減っているのです。

 体の免疫力をUPすることで、感染症を防ぐだけでなく、がんにもかかりにくくなります。免疫力が高い人の方ががんになりにくいのです。

 発がん物質による遺伝子の損傷や発がんウイルスの遺伝子の組み込みが生じると、細胞ががん化します。初めは1個の細胞から始まりますが、免疫細胞による捕捉を逃れ増殖すると、がんが発症します。免疫機能がしっかりと機能してがん細胞を監視していれば、がん化を防ぐことができます。

 損傷した遺伝子を修復する…

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米井嘉一

同志社大学教授

よねい・よしかず 1958年東京生まれ。慶応義塾大学医学部卒業、同大学大学院医学研究科内科学専攻博士課程修了後、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校留学。89年に帰国し、日本鋼管病院(川崎市)内科、人間ドック脳ドック室部長などを歴任。2005年、日本初の抗加齢医学の研究講座、同志社大学アンチエイジングリサーチセンター教授に就任。08年から同大学大学院生命医科学研究科教授を兼任。日本抗加齢医学会理事、日本人間ドック学会評議員。医師として患者さんに「歳ですから仕方がないですね」という言葉を口にしたくない、という思いから、老化のメカニズムとその診断・治療法の研究を始める。現在は抗加齢医学研究の第一人者として、研究活動に従事しながら、研究成果を世界に発信している。最近の研究テーマは老化の危険因子と糖化ストレス。