健康をつくる栄養学のキホン

「新しい生活様式」での熱中症予防

成田崇信・管理栄養士
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 気温が高く湿度も高いこれからの季節、脱水による熱中症予防のためにも適切な水分補給はかかせません。今年はそれに加えて新型コロナウイルスの影響による新しい生活様式から熱中症のリスクが高くなることも懸念されています。熱中症予防のための水分補給術の基本と、新しい生活様式を意識した留意点をお伝えします。

 体に必要な水分が不足した状態を脱水といいます。ここでいう水分とは「体に必要な電解質が水に溶け込んだもの」と考えると脱水症状とその改善について理解しやすいと思います。

 脱水にはいくつか種類がありますが、主に水が不足している脱水と、水と電解質の両方が不足して起こる脱水のパターンがあることを覚えておくとよいでしょう。

 気温が高くなると、体温を一定に保つために汗をかきますが、じわじわと出てすぐに乾いてしまうような汗には電解質があまり含まれていないことがわかっています。一方、炎天下や激しい運動を行ったときに滝のように流れる汗に…

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成田崇信

管理栄養士

なりた・たかのぶ 1975年東京生まれ。社会福祉法人で管理栄養士の仕事をするかたわら、主にブログ「とらねこ日誌」やSNSなどインターネット上で食と健康関連の情報を発信している。栄養学の妥当な知識に基づく食育書「新装版管理栄養士パパの親子の食育BOOK」(内外出版社)を執筆。共著に「各分野の専門家が伝える子どもを守るために知っておきたいこと」(メタモル出版)、監修として「子どもと野菜をなかよしにする図鑑 すごいぞ! やさいーズ」(オレンジページ)などに携わっている。