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運動は年間390万人の命を救う

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 運動といえば、運動不足の蔓延(まんえん)がしばしば問題として指摘されるが、運動について異なる角度から検討した新たな研究で、運動が世界で年間約390万件の早期死亡の回避に役立っていることが明らかにされた。研究結果は「The Lancet Global Health」7月号に掲載された。

世界168カ国のデータを分析

 世界保健機関(WHO)は、1週間当たり150分以上の中等度の運動か75分以上の高強度の運動、あるいはそれに相当する組み合わせの運動を推奨している。英ケンブリッジ大学MRC疫学ユニットのTessa Strain氏らは今回、2001~16年に報告された世界168カ国のデータを用いて、WHOの推奨運動量を満たしている人の割合を調べた。その結果、推奨運動量を満たしている人の割合は、クウェートの33%から英国の64%、モザンビークの94%まで、国によってさまざまだった。日本は64.5%だった。Strain氏らはこの運動量に関するデータを、活動的な人と非活動的な人の早期(40~74歳)死亡相対リスクの推計データと合わせて検討し、運動によって防止できた早期死亡者数を推定した。

 その結果、世界的に見ると、運動によって早期死亡が15%(中央値)防がれていることが分かった。この数字は、1年当たり約390万人の命が救われたことに相当するという(日本では5万3000人、米国では14万200人、英国では2万6600人に相当)。また、運動レベルは国ごとに大きく違っていたにもかかわらず、運動による早期死亡予防効果は一貫して認められた。その効果は、特に低・中所得国で大きかった(高所得国…

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