心の天気図

孫育ての祖父母にも支援を

佐々木 司・東京大学教授・精神科医
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 新型コロナウイルスの感染拡大は、職場だけでなく、家庭にも大きく影響した。たとえば、学校などの休校・休園で子どもがずっと家で過ごすようになったことだ。これが親の生活にも影響したことはニュースなどで報じられた通りだ。子どもが可愛いといっても一日中面倒を見るのは大変だし、あまりにぎやか過ぎると神経がもたない。給食が利用できず昼食も準備しなくてはいけないのも大きな負担だったろう。

 この負担、実は親だけでなく、多くの祖父母も大変だった。子どもの面倒を毎日祖父母が見ていたという家庭もまれではない。中には何十分もかけて孫の家まで出向き、朝から晩まで面倒を見て帰宅という生活を送った人もいる。

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佐々木 司

東京大学教授・精神科医

東京大学医学部医学科卒。東大病院、財団法人神経研究所晴和病院での勤務を経て、トロント大学クラーク精神医学研究所に留学。帝京大学医学部講師などを勤め、2008年に東京大教授。生活習慣や環境的諸要因と「こころと体」の健康との関連の解明、学校精神保健教育プログラム開発などを進め、英文国際誌を中心に成果を発表している。日本不安症学会理事長、日本学校保健学会常任理事。一般向け著書としては「その習慣を変えれば『うつ』は良くなる!」、共著に「精神科医と養護教諭がホンネで語る 思春期の精神疾患」