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きちんとできていますか? 「食中毒」対策

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 一般に、食中毒は梅雨どきに気をつけるものというイメージがありますが、厚生労働省の統計データでは令和元年の食中毒発生件数は約1万3000件で、最も少ない10・11月でも400人以上。1000件を超える月が7か月もあり、年間を通して発生していることがわかります。圧倒的に多いのは微生物(細菌とウイルス)によるものですが、ほかにもクドア、アニサキスなどの寄生虫、きのこや野草などの自然毒、ヒスタミンなどの化学物質による食中毒が起こっています。

 気温が上がり、湿度も高くなる梅雨どきから夏にかけては細菌が繁殖しやすく、O157を代表とする腸管出血性大腸菌や、サルモネラ属菌、黄色ブドウ球菌、給食や仕出し弁当などで集団発生することのあるウエルシュ菌などによる細菌性の食中毒が増加します。一方で寒い季節にはノロウイルスをはじめとするウイルス性の食中毒が発生、感染が流行します。細菌性の食中毒が増えるこの時期、もう一度対策を確認して、1年を通して実践、習慣化させていきましょう。

 食中毒は、食べ物に付着した原因菌やウイルスなどが体内に入ることで発生します。症状は、激しい腹痛や下痢などの消化器症状、嘔吐、発熱など。症状の程度には幅があり、かなり時間が経ってから発症するケースもあります。同じものを食べた家族の一部の人だけが発症したり、軽くすんで風邪と誤解されることも多い半面、重症化すると命にかかわることもあり、「これまで大丈夫だったから」と対策を怠るのは危険です。原因になりや…

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