医療プレミア特集

新型コロナ 東京の感染対策がゆるめなわけ

高木昭午・毎日新聞医療プレミア編集部
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東京アラートが解除され、レインボー色にライトアップされる東京都庁=東京都新宿区で2020年6月11日午後11時5分、宮武祐希撮影
東京アラートが解除され、レインボー色にライトアップされる東京都庁=東京都新宿区で2020年6月11日午後11時5分、宮武祐希撮影

 東京都で、新型コロナウイルスの新規感染者が増えています。7月9日は224人で4月17日の206人を上回って過去最多となり、10日はさらに243人に達しました。4日から10日まで1週間の合計は992人で1日あたり約142人。これは、都が夜間や週末の外出自粛などを訴えた3月25日や、国が緊急事態宣言をした4月7日よりも多い数字です。それでも都も国も今回、目立った行動制限はしていません。前回と今は何が違うのでしょうか。都と国に理由を聞いてみました。

 「感染爆発の重大局面ととらえていただきたい」。東京都の小池百合子知事は3月25日、緊急の記者会見を開いてこう話し、外出の自粛や自宅勤務の励行、大学の授業開始延期などを訴えました。この日に発表された都内の感染者数は41人。19日から7日間の累計は103人でした。当時、知事はこの「41人」を「大変大きな数字」「何かえたいが知れない」と位置づけました。

 また、国が緊急事態宣言をした4月7日、都が発表した新規感染者は87人。同月1日から1週間の累計は688人でした。都はこの日「ステイホーム」「生活の維持に必要な場合を除き、原則として外出しない」ことを求めました。

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高木昭午

毎日新聞医療プレミア編集部

たかぎ・しょうご 1966年生まれ。88年毎日新聞社入社。94年から東京、大阪両本社科学環境部、東京本社社会部などで医療や原発などを取材。つくば支局長、柏崎通信部などを経て、17年に東京本社特別報道グループ、18年4月から医療プレミア編集部記者。