人生の筋トレ術

なぜ途中で目が覚める? 不眠に悩む中高年男性

西川敦子・フリーライター
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 在宅勤務が増えたのをきっかけに、早寝早起き生活をしようと決心したテツオさん。食事や入浴を済ませ、グラス2杯のワインを楽しんだ後、夜9時過ぎにはベッドに入ることにした。アルコールが回っているせいか、あっというまに眠りにつくものの、なぜか午後11時には目が覚める。トイレに行き、再び横になっても熟睡はできない。気分は最悪だ。家族に「朝ご飯はパパが作るぞ」「犬の散歩もパパがやるぞ」と大見えをきってしまった以上、二度寝して寝坊をするわけにもいかない――。

 残業続きで寝不足だった頃は、「時間に余裕ができたらうんと眠ってやる」と思っていたのに――とため息をついている男性もいるのではないか。定年退職やテレワーク勤務などでライフスタイルが一変したとたん、不眠に悩み始めるケースは少なくないようだ。

 不眠には、眠りに入りにくい「入眠障害」、夜中、朝方に目が覚めてしまう「中途覚醒」「早朝覚醒」、目覚めたとき熟睡感がない「熟眠障害」などがある。ただし、必ずしも受診が必要な疾患ではなく、しばらくすると回復する場合が多い。

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西川敦子

フリーライター

にしかわ・あつこ 1967年生まれ。鎌倉市出身。上智大学外国語学部卒業。釣り関連の編集プロダクション勤務、温泉仲居を経て、2001年から執筆活動。経済誌、新聞、人事関連雑誌などで、メンタルヘルスや家族問題、働き方をテーマに取材を続ける。著書に「ワーキングうつ」(ダイヤモンド社)など。