母からもらった腎臓~生体間移植を体験して~ フォロー

「あげるわよ。腎臓」<連載9回目>

聖マリアンナ医大病院腎移植外来の初診で医師からもらった冊子。ページをめくる度、胸を締め付けられる思いがした。右の「いのちの贈りもの」はドナー用もあり、それは母が持っている
聖マリアンナ医大病院腎移植外来の初診で医師からもらった冊子。ページをめくる度、胸を締め付けられる思いがした。右の「いのちの贈りもの」はドナー用もあり、それは母が持っている

<連載8回目までのあらすじ>2017年3月に慢性腎臓病が発覚し、人工透析の導入を遅らせる治療に取り組んだが、腎機能は悪化の一途をたどる。18年6月、透析導入を覚悟していた私に日本医大武蔵小杉病院(川崎市中原区)の主治医は「人工透析を経ない腎移植を考えてみては」と告げた。聖マリアンナ医科大学病院(川崎市宮前区)の腎移植外来を紹介されたのは、腎機能の数値(eGFR)が10%に近づいた11月。一緒に診察に呼ばれた妻は「ドナーになるつもりがある」と言うが、家族から腎臓をもらうつもりはなかった。それでも「話を聞くだけなら」と受診を決めた。

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