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犬の年齢は「人間の7倍」ではない

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 犬の年齢を7倍すれば人間の年齢になる。そんな長年の通説を覆す研究結果が、米カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)医学部教授のTrey Ideker氏らにより発表された。DNAの経時的な変化をマッピングすることで、犬の年齢と人間の年齢をより正確に比較できる新たな計算式が開発されたのである。研究結果の詳細は、「Cell Systems」7月2日オンライン版に掲載された。

 新たに開発されたこの計算式は、犬とヒトのDNAメチル化(DNAの塩基の一つにメチル基が付加する化学反応)パターンの加齢に伴う変化に基づいている。このような、塩基配列の変化を伴わずに遺伝子発現を調節するエピジェネティックな変化は、ヒトの年齢の指標になることが示唆されている。Ideker氏らは、1カ月~16歳のラブラドールレトリバー104頭のDNAメチル化パターンを調べ、ヒトのDNAメチル化パターンと比較した。

 その結果、DNAメチル化パターンの類似性が高かったのは、若い犬と若いヒト、または高齢の犬と高齢のヒトとの間であり、逆に、若い犬と高齢のヒト、あるいは高齢の犬と若いヒトとの間では、類似性が低かった。また、加齢とともに変化していくメチル化パターンの速度が、犬とヒトで同じではないことも分かった。

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