無難に生きる方法論

糖尿病と不安障害の不思議な関係

石蔵文信・大阪大学招へい教授
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 私の男性更年期外来には、うつ病や不安障害の患者さんがたくさん訪れます。多くの方が精神的なストレスにより食欲がなくなり、かなり体重が減った状態で受診されます。採血をするとコレステロールや尿酸値は全く正常です。

 ちょっと皮肉な話ですが、中高年男性で少しコレステロール値や尿酸値が高いくらいの方が、精神的に元気な人が多い気がします。そのため、私の診療では血液検査が正常というのは「要注意」となります。

 そんな、血液検査が正常の方も、薬やカウンセリングなどで症状が改善してくると食欲が戻ってきます。時には食べ過ぎて元の体重以上になりコレステロール値や尿酸値が正常値を超えてしまう方も少なくありません。そのような時は精神的な薬を減量し、脂質改善薬などを処方します。精神的にかなり落ち着くとダイエットや運動にも身が入り、徐々に血液検査のデータも改善していきます。

 食欲が旺盛になり、血糖値が急に上昇する方も少なくありません。その場合、私は糖尿病専門ではないので、専門家をご紹介します。もっと…

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石蔵文信

大阪大学招へい教授

いしくら・ふみのぶ 1955年京都生まれ。三重大学医学部卒業後、国立循環器病センター医師、大阪厚生年金病院内科医長、大阪警察病院循環器科医長、米国メイヨー・クリニック・リサーチフェロー、大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻准教授などを経て、2013年4月から17年3月まで大阪樟蔭女子大学教授、17年4月から大阪大学人間科学研究科未来共創センター招へい教授。循環器内科が専門だが、早くから心療内科の領域も手がけ、特に中高年のメンタルケア、うつ病治療に積極的に取り組む。01年には全国でも先駆けとなる「男性更年期外来」を大阪市内で開設、性機能障害の治療も専門的に行う(眼科イシクラクリニック)。夫の言動への不平や不満がストレスとなって妻の体に不調が生じる状態を「夫源病」と命名し、話題を呼ぶ。また60歳を過ぎて初めて包丁を持つ男性のための「男のええ加減料理」の提唱、自転車をこいで発電しエネルギー源とする可能性を探る「日本原始力発電所協会」の設立など、ジャンルを超えたユニークな活動で知られる。「妻の病気の9割は夫がつくる」「なぜ妻は、夫のやることなすこと気に食わないのか エイリアン妻と共生するための15の戦略」など著書多数。